秋のアーキテクチャ祭り2025のハイライト
- 松井 淳
- 4 日前
- 読了時間: 3分
知を深め、未来を描く二日間 ― 秋のアーキテクチャ祭り2025
エンタープライズアーキテクチャ(EA)やビジネスアーキテクチャ(BA)という言葉を耳にする機会は増えています。DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、企業の変革を支えるアーキテクトの役割は、ますます重要性を増しています。しかし、その具体的な実践や最新の潮流に触れる機会は、まだ限られているのが現状です。そこで「秋のアーキテクチャ祭り」と題して、今年もIasa日本支部が主催する年次イベントが開催されます。2025年10月29日(水)と30日(木)の二日間、会場(ビジョンセンター品川)とオンラインのハイブリッド形式で行われるこのイベントは、まさにアーキテクトたちの知と経験が集結する「祭り」の名にふさわしい場となるでしょう。
ハイライト1)グローバルの潮流を知る
初日の幕開けを飾るのは、Iasa APAC代表でありATD Solution社を率いるAaron Tan Dani氏と、Iasa日本支部アドバイザリーボードの塩田宏治氏による「グローバルなエンタープライズアーキテクチャ最新動向」です。世界のEAの実践は、日本国内の想像を超えて大きく進化しています。TOGAFの最新版「TOGAF10」や、Iasaが推進する「BTABoK(Business Technology Architecture Body of Knowledge)」がどのように発展し、活用されているのか。グローバルな現場の声を直に聞ける貴重な機会です。
ハイライト2)ビジネスアーキテクト育成の最前線
続くセッションでは、経産省・IPAのデジタルスキル標準におけるビジネスアーキテクト人材の最新動向が紹介されます。登壇するのは、同タスクフォースの主査を務める株式会社エル・ティー・エスの山本正樹氏。国家レベルで議論が進む人材像を直接聞けるのは、本イベントならではの魅力です。
ハイライト3)データと実践を結ぶ
午後には、データ活用の核心を突く講演「次世代EAに必須のデータカタログ」(中山嘉之氏)や、BA(ビジネスアーキテクチャ)とプロジェクトマネジメントとを架け橋する「BAとPMの架け橋」(松井淳氏)が続きます。単なる理論にとどまらず、現場で成果を出すための知見が語られるのは、実務家にとって非常に価値の高いセッションとなるでしょう。 ハイライト4)ロジャー・バールトンの知を読み解く
初日の締めくくりには、グローバルで活躍するロジャー・バールトン氏の著作を題材にした「ビジネスアーキテクチャ」を読み解くセッションが設けられています。翻訳者である塩田宏治氏らが、国際的な文脈と日本における実践をつなぎ、ビジネスアーキテクチャの本質に迫ります。理論と現場、そして国際的視野を統合する濃密な議論が期待できます。
ハイライト5)2日目は実践のワークショップ
二日目は一転して、体験型の学びにフォーカス。AIドリブン・ビジネストランスフォーメーション、TOGAF10、ArchiMate、BTABoKといった重要テーマを扱うワークショップが用意されています。講師との対話や演習を通じて、単なる知識習得ではなく「実践につながる理解」を深められるのが特徴です。オンライン参加も可能ですが、現地参加でこそ得られる濃密な学びがあるでしょう。
終わりに - イベントが示すもの 「秋のアーキテクチャ祭り」は、グローバルな潮流と国内の現場を結び、理論と実務を往復しながら未来を担うアーキテクト像を描き出す場です。EAやBAに関心を持つ人はもちろん、プロジェクトマネジャー、データ活用に関わる実務家、そしてこれからのキャリアを考える若手にも、多くの学びと刺激を提供してくれるでしょう。
祭りの舞台はすでに整いました。あとは参加者自身が、この知の祭典に加わり、自らの未来を描く番です。奮ってご参加ください! <イベントページはこちら☟> https://www.iasa-japan.org/event-details/annual-conference-2025
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