アニュアル・カンファレンス 2024
「デジタル時代の融合アーキテクチャ」
〜 ビジネス、データ、テクノロジーが創る未来 〜
カンファレンス参加費:無料 (事前登録制)
開催概要
Iasa日本支部では、2024年11月7日(木)にアニュアル・カンファレンスを会場での対面参加とZoomでのオンライン参加のハイブリッド形式で開催致します。
今年度も、アーキテクチャ実践に携わる豊富な知見と実績をお持ちの講演者をお招きします。企業の真のデジタル変革に向けて、デジタル人材 (特にITアーキテクト) の重要性とこれから求められるスキル、育成がますます重要となっています。
本カンファレンスが、皆様にとって発見と学びの機会になればと存じます。DXに関心がある経営者層から専門職の方まで、この機会を是非お見逃し無くご参加下さい。
日時:
11月7日 (木)
13:00 ~ 17:00
カンファレンス
(無料)
17:15 ~ 19:00
懇親会
(会員は無料、非会員は2,000円)
場所:
(会場・オンライン同時開催)
定員:
会場参加 : 50名 オンライン参加 :500名 (Zoom)
講演内容・タイムテーブル
13:10〜14:00
AI・DX・ビジネスアーキテクチャ
AI・DX時代の価値実現必須スキルとしてのビジネスアーキテクチャ
藤重 茂 氏
IIBA日本支部 理事
KITネットワークス株式会社 代表取締役
塩田 宏治 氏
Iasa日本支部 アドバイザリーボード
株式会社クリエビジョン 代表取締役
激しく変化していくビジネス環境下で、組織やビジネスを俊敏に変革していかなければ生き残ることが難しくなっていくことは、多くの企業がすでに実感していると思います。
組織やビジネス構造を柔軟に変革していくためには、単にアジャイルな開発手法を導入して、プロダクトの素早い提供を可能にするだけでは達成できず、より上流の活動の重要性が増してきています。
また、近年の生成AIの急激な進化に伴い、アーキテクトやビジネスアナリストといった上流の人材の役割も変わっていかざるをえない状況にあります。
本講演では、こうした潮流の中で、AI・DX時代に大きく重要性を増すビジネスアーキテクトの役割について議論をしていきます。
14:05〜14:55
データマネジメント・データアーキテクチャ
データマネジメント視点によるアーキテクチャ考察
吉村 泰生 氏
DAMA日本支部 理事
KPMGコンサルティング リードスペシャリスト
DX推進下においてデータの利活用や企業間/システム間のデータ連携は急速に発展し、それに伴いデータマネジメントの重要性がさらに高まりを見せています。
データ資産の価値を維持し便益を得るために、アーキテクチャの視点が重要であることは言うまでもありません。
データマネジメントの知識体系ガイドDMBOK2においてもデータアーキテクチャーは1つの知識領域であり、またご存じのとおりEAの4層の1つにはDAが存在します。
しかしながらデータ資産の全社的な最適化を目指す上で、近年の欧米・日本においてはさらに広い範囲で「データに関わるアーキテクチャ」の議論が進んでいるように見受けられます。
本講演ではデータマネジメントの視点をベースに、それら広義のアーキテクチャに関する考え方を紹介しつつ、企業が抱える課題との対応関係について解説いたします。
15:05~15:55
クラウドネイティブ・AI・アプリケーションアーキテクチャ
デジタルアドバンテージを強化するクラウドネイティブ技術とAIの融合
日置 幸宏 氏
フェンリル株式会社 シニアクラウドコンサルタント
本講演では、デジタル変革の最前線に立つITアーキテクトがどのようにクラウドネイティブ技術と生成AIを活用してデジタルアドバンテージを強化できるかを探ります。
Juracの取り組みを通じて、AIの導入がどのようにビジネスプロセスの効率化やイノベーションを推進するのか、また、クラウドネイティブ技術がセキュリティとスケーラビリティの課題をどのように解決するのかを具体的な事例とともに紹介します。
さらに、ITアーキテクトとしての役割が変化する中で、求められる新しいスキルセットや育成の方向性についても議論し、デジタル時代における持続可能な競争優位性の確立に向けた実践的なアプローチを提案します。
16:00~16:50
データドリブン経営・テクノロジーアーキテクチャ
データドリブン経営の観点から見たイベントドリブンアーキテクチャの可能性
山口 智之 氏
Solace Corporation カントリーマネージャー
DX 時代を経てデータドリブンなビジネスのニーズが高まっています。
IoT をはじめとした様々な施策によってデジタル化されたデータは、蓄積されその分析が進むことで新たなビジネスルールの発見に繋がり、今日の企業が求めるスピーディーでタイムリーな経営判断のためのヒントや裏付けとなってきました。
しかし皮肉なもので、データドリブン経営のきっかけをもたらす立場にあったシステムが、ともすればレガシーなシステム構造によりこうしたビジネス変革の要求に対するボトルネック、ひいては足枷になってしまうというジレンマを抱えているケースも散見されています。
そうした背景から、データドリブン経営を追求する企業のシステムは、これまでの安定性や堅牢性といった点に加えて新たに 2 つの命題を背負っています。
1)経営判断に素早く対応することができる適応性の高いシステム構造の確立
2)データの変化に即座に反応することができるリアルタイムサービスの提供
そこで、注目が集まっているのが「イベントドリブンアーキテクチャ(EDA)」です。
今回のセッションでは、EDA の特徴的な性格や構成要素をご紹介すると共に、主に海外の各業種の先進的な企業がどのように EDA を活用してデータドリブン経営を進めどのような効果を得ているのかについて実際の事例を交えてご紹介させていただき、これからの日本市場への適用性についてみなさんのご意見をいただきたいと思います。